競技とは、すべての人が平等な条件のもと行われてこそ、真に競技たりえます。
ゲームにおいてもそれは変わらず、1人だけ自動でエイムをつける補助AIがあったり、相手の手札が常に見えている状態だったりしたら、それは決して競技になりえません。
フォートナイトにおいて、そうした卑怯行為のひとつに、「チーミング」と呼ばれる行為があります。
ここでは、大会に参加していたプロゲーマー、ヤマトンさんを襲ったチーミングについてまとめていきましょう。
スポンサーリンク
フォートナイトのソロ頂上決戦でヤマトンさんに何があった?
出典:https://twitter.com/yamatonjp/media
事件は、フォートナイトの一大競技イベント、「ソロ頂上決戦」中に起きました。
かなり調子がよく、非常に高いスコアを維持していたYamatoNさんは、いつも通り調子よく勝ち進んでいました。
そこに現れた敵プレイヤーと相対するヤマトンさん、もう少しで相手の体力を0にできるというところで現れた第三者に撃ち抜かれ、敗退してしまいます。
これ自体はフォートナイトではよくあることなのですが、キルカメラを見ていると、なんとヤマトンさんを倒したプレイヤー2人が、仲良くアイテムを分け合っていたのです。
ソロ頂上決戦とは?
出典:https://www.epicgames.com/fortnite/ja/home
フォートナイトでは複数人でチームを組んで戦うモードもありますが、「ソロ頂上決戦」は1人で戦うモードです。
25回マッチを行い、その平均値が最も高いプレイヤーから表彰され、トップ100に入ったプレイヤーには特別な景品が用意されます。
さらに上位のプレイヤーは、特別な大会への招待券を入手することも可能です。
スポンサーリンク
上記の行為は何が悪い?
出典:https://www.epicgames.com/fortnite/ja/home
ヤマトン選手を襲った2人のプレイヤーはゲームのルール上、著しい不正をしていた点が大きな問題点となります。
1人で戦わなければならないルールの中、あらかじめ示し合わせて協力関係を築き、同じ敵を狙ったり、アイテムを分け合うことは言うまでもなく大問題です。
フォートナイトをプレイした経験がある方はわかると思いますが、いくら強い装備を整えていても、1人で2人を相手にすることは至難の業。
こと、お互いが反目しあわない複数人の敵と戦うのは、ソロモードにおいてはまず不可能といっていいでしょう。
こうした行為は「チーミング」と呼ばれ、運営上においてもBAN対象となりえます。
しかもそれが、平均スコアが重要な「ソロ頂上決戦」中に行われており、ヤマトンさんはこの敗北が大きな痛手となってしまったのです。
ニコ生配信者「エナツ」がチーミングの犯人?
出典:https://www.youtube.com
ヤマトンさんの敗北後、キルカメラから「エナツお守り隊v2」という名前が表示されました。
そこから犯人として浮かび上がったのが「エナツ」という名前の配信者です。
彼はニコニコ生放送の配信者で、フォートナイトを実況プレイしていました。
ただ、彼は故意にチーミング行為を行ったわけではない、とその後弁明しています。
というのも、「お守り隊」は彼が音頭を取って作り上げたのではなく、自然と形成されていったのです。
事の発端は、彼がフォートナイトをはじめた際、視聴者が面白がって集団で彼を倒すサブ垢を作り上げたことです。
時には、開幕から複数人が彼を囲み、つるはしで殴り倒すという事態になったこともあります。
これはこれで「ゴースティング」という不正行為なのですが、身内ノリで楽しんでいた視聴者とエナツ氏は面白がって配信を続けました。
しかし、そんな行為を見て正義感に駆られた視聴者のひとりが、「エナツお守り隊」という名前でサブ垢を作り、ゴースティングを排除します。
この行為は常態化し、ゴースティングが行われなくなっても、「お守り隊」はエナツ氏の傍らにい続けたようです。
そしてそれはソロ頂上決戦中のヤマトンさんへの遭遇につながった、というわけですね。
エナツは意図的にやった?
出典:https://www.nicovideo.jp/watch/sm32468580
エナツ氏が悪意を持って妨害行為を行ったのか、それとも身内の過保護によってたまたま成立したのか、それは不明です。
エナツ氏のTwitterおよび生放送は2019年の3月をもって更新を停止しており、その後触れられることもありませんでした。
いずれにしても、ヤマトンさんがこの敗北によって痛手を負ったのは事実です。
こうした事態がないよう、運営元のEpic Gamesは、こと競技イベントにおいては厳正な運営を心掛けてほしいところですね。
ヤマトンさんが遭遇した、フォートナイトのチーミングについてまとめました。
不正行為は誰かを不幸にしてしまう、ということがよくわかる事件だったと思います。
僕たちプレイヤーは、こうしたことがないよう、逐一運営への報告を怠らないようにしたいところですね。
それでは、良いゲームライフを。